最近は話題の事件が多く、裁判の様子が報道される機会も多かった。しかし一方で、テレビに取り上げられなかった「おバカ裁判」も数多く存在する。
そんな中から今回は1つ、報道されなかった面白事件を紹介。その事件というのが「住居侵入+窃盗」というものである。これだけ聞くと、どこにでもある普通の事件のような気がするが、実はそうではない。
この犯人は、知り合いの家に不法侵入し「パンツ」を盗んだのだ。洗濯物として、外に干してあるパンツを盗む事件は度々起こるが、家に入ってまでパンツを盗むというのはそうそうない。
しかも、この事件の被害者と犯人は同じアルバイト先で働く「同僚」。事件の詳細はこうだ。以前からアルバイト先の女の人に好意を持っていた犯人は、忘れ物をしたとアルバイト先に顔を出した。
その時彼女は丁度勤務中で、犯人はその隙に彼女のバッグから鍵を盗んだ。そして、盗んだ鍵の合鍵を作った犯人は、またアルバイト先に顔を出し、彼女のバッグに鍵を戻した。
その足で彼女の自宅を訪れた犯人は、お目当てのパンツを盗んだというわけだ。パンツ1枚のために、どれだけ労力かけるんだ?と思ってしまいそうだが、実は犯人が犯した罪はこれだけではない。
なんと、パンツを盗んだついでに、浴室に隠しカメラを仕込んでいたのだ。最近のカメラは、服のボタンサイズの物まであるらしく、見つかる可能性は低いという(※やってはいけませんよ)
しかし、その1週間後に犯人は捕まってしまう。ほとんど完全犯罪に近いような状態でなぜ見つかってしまったのか?
実はそのカメラには、バッテリーが切れそうになると「アラーム」が鳴るというシステムが搭載されており、それによりカメラの存在に気付かれてしまったのだ。
しかもそのカメラには、取り付ける最中の映像も残されており、犯人の顔がバッチリ映っていたという。これにより、言い訳をすることも許されず御用となったのだ。
これにて一件落着と言いたいところだが、この話にはまだ続きがある。裁判で明らかになったのだが、犯人の盗んだパンツは、なんと被害者の同棲中の彼氏の物だったのだ。
女物のパンツと男物のパンツを間違えて盗んでしまっていたのである。普通に考えて気付きそうなものだが・・・これに呆れた裁判官は、犯人に対し「男物のパンツだったと聞かされた時はどんな気持ちでしたか?」と尋ねた。
すると犯人は「天罰が下ったと思いました」と言ったという。これに対し裁判官は「天罰が下るとはどういう意味ですか?」と更に追求した。
その質問に対し犯人は「実はそのパンツを嗅ぎながら1人でいやらしいことをしていたのです」と返した。それを聞いた裁判官は「嗅いじゃったかぁ~」と言ったという。
司法という垣根を越えて、もはや個人的な趣味で質問している様子な裁判官でしたとさ。事件が事件なだけに、まだ許されるかもしれないが、被害者からしたらたまったものではない。
信じるか信じないかはあなた次第。
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