「エレベーターガール」そのルーツは江戸時代にあった

あまり見かけなくなった「エレベーターガール」。一昔前は、大きいデパートには必ずいたのだが、人件費などの経営的な理由から絶滅しつつある。

そんなエレベーターガールの印象といえば、あの独特な「言葉」だろう。艶かしいイントネーションに、耳馴染みのない言葉たち。

一体なぜあんな言葉遣いをしているのか、小さい頃は疑問だったが、最近になってそのルーツが明らかになったのだ。それが「遊女」であるというのだ。

遊女というのは、江戸時代に遊郭で働いていた女の人のことで、現代でいうところの「風俗嬢」だ。

その遊女たちが使っていた言葉を「郭詞(くるわことば)」といい、有名なところでいえば「ありんす」や「おくんなんし」などが挙げられる。

この郭詞こそが、エレベーターガールの言葉のルーツなのだという。そもそも郭詞というのは、造語であり、本来は存在しない。

当時の遊女は多くが、東北地方からの出稼ぎであり、この郭詞は東北地方のなまりを独自にアレンジした言葉だといわれている。遊郭が流行った理由の1つに、この郭詞も大きく関係しているのだとか。

というのも、とにかくこの独特な言葉遣いが評判だったのだ。どことなくよそよそしい感じもありながら、それでいて色気もある。そんな言葉に人々は酔いしれたのだ。

そして、この郭詞を発明した当時の遊郭の設立者こそが、デパートを最初に作った人物なのである。その人物は「言葉」の持つ魔力を大いに理解しているため、郭詞をデパートにも活用できないか?と考えた。

そこで編み出されたのが、エレベーターガールのあの独特な言葉遣いであるという。確かに言われてみれば、エレベーターガールの言葉にも、郭詞のような色気がある。

あくまで都市伝説なので、本当に遊女の言葉がルーツなのかは不明である。

信じるか信じないかはあなた次第。

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