ロッキーを超える元少年兵ボクサーのドキメンタリー映画がやばい

ロッキーと言えば、世界的に大ヒットした映画。

しかし、あくまでもそれは映画でしかないのだが、なんと、現実世界に、そのロッキーを超えるような壮絶な人生を歩んだ、伝説のボクサーが存在した。

ボクシング映画と言われれば、ほとんどの人がロッキーを思い出すと思うが、他にも多く存在する。

その中でも、水道橋博士が特にオススメしたいと言っていたのが、「カシム・ザ・ドリーム」という映画。

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ロッキーを超えるって、なんだよ映画かよ!

と思ったかもしれないが、この映画。

あくまでも実話を元にしたドキュメンタリーなのだ。

そして、この映画は、日本では未公開なのだそう。

しかし、世界的には有名らしく、色んな賞を受賞している作品なのだとか。

そんな「カシム・ザ・ドリーム」。

一体どんな映画なのか。

まず、主人公の名前が映画のタイトルにもなっている「カシム」である。

そして、彼の出身地はウガンダ。

ウガンダと言えば、未だに政権が安定せず、長い間紛争が続いている国だ。

そんな国で生まれ育ったカシム。

その生い立ちは想像を絶するものだった。

カシムは小学生の頃、反政府の武装ゲリラにクラスごと拉致されてしまう。

そして彼は、少年兵として養成されるため、友達同士での殺し合いを命じられる。

彼はそこで、初めて人を殺める。

もし、やらなければ、武装ゲリラのメンバーに自分が殺されてしまうからだ。

そして、彼は少年兵として数年の間、ゲリラ部隊に参加していた。

その後、反政府ゲリラが政権を取る。

カシムは、正規部隊の一員に。

そこで彼の人生を大きく左右するボクシングに出会う。

その後、メキメキと当確を表し、15歳の時、ウガンダのアマチュアチャンピオンになる。

そして、18歳の時に、アメリカ遠征をし、この時、カシムはアメリカに亡命をしたのだ。

しかし、これで終わりではなかった。

彼はあくまでも脱走兵であり、ウガンダからすれば、犯罪者であり、脱走兵は死刑。

実際、亡命をした際、ウガンダに住む彼の父親は、見せしめに惨殺されている。

そんな彼に残された道は一つしかなかった。

それが、世界チャンピオン。

ボクシングで世界チャンピオンになれば、大統領から恩赦を受けることが出来、死刑を回避することが出来るのだ。

彼は、世界チャンピオンになるか死ぬかしかなかった。

そんなプレッシャーの中、彼はスーパーウェルター級の世界チャンピオンになった。

そして、恩赦を受け、ウガンダに一時帰国。

死刑から一転して、彼はウガンダの国民的スーパースターになったのだ。

しかし、彼は凄惨な少年時代を過ごしたせいで、感情がほとんどなかった。

当時の反ゲリラ組織に洗脳されていたからだ。

そんな彼だったが、父親の墓の前に立った時、号泣した。

人間としての感情を取り戻したのだ。

そして、彼には、また新たな挑戦が待っている。

アフリカ人ボクサーではまだ誰も達成していない、2階級制覇。

スーパーウェルター級の次に、ミドル級でチャンピオンを目指すというのだ。

が、ミドル級で彼は、あっけなく負けてしまう。

そして、ここで映画が終了する。

一応、ここまでが映画の内容だが、実はカシムについては、話の続きがある。

彼がミドル級に転身した理由は、何も2階級制覇だけではなかった。

映画の中で度々出てくる話なのだが、彼は、マリファナを吸っていた。

そうでもしないと、人生をやっていけないからだ。

ある意味で、自分の悪しき過去の記憶から逃れるため、薬物依存の状態なのだとか。

そして、マリファナを吸うと、お腹が減ってしまうので、体重をキープ出来ない。

だから、ミドル級に転身したのだそう。

で、映画の中では、試合に負けてしまうのだが、2010年9月。

カシムは、晴れてミドル級のチャンピオンになった。

歴史的快挙を成し遂げたのだ。

信じるか信じないかは、あなた次第です。

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