雑誌an-anの名前の由来に秘められた高校生が考えた暗号とは

女性の間で圧倒的な地位を確立した女性誌「an-an」その「an-an」には、ある暗号が隠されているというのだ。有名な女性誌はいくつかある。

例えば、「JJ」や「cancam」など。

意外と知られていないが、これらには、実は雑誌名の由来があるのだ。まず、「JJ」は「女性自身」のイニシャル。そして、「cancam」は、can=出来る、cam=campus=大学の略語。

元々「cancam」は、女子大生向けの雑誌であり、その女子大生には無限の可能性があるという意味で、「cancam」とつけられたらしいのだ。

そして、女性誌「an-an」。

これにも由来があると言われていて、その由来というのが、パンダの名前。「an-an」が創刊したのは1960年代のことで、その時に雑誌名を公募し、東北のある高校生が応募してきたのがきっかけだったそうだ。

その証拠に、「an-an」の裏表紙の上の方には、小さくパンダの絵が毎回描かれている。しかし、この話。実は、非常に不自然なのだという。

そもそもパンダが日本に初めてやってきた時期を覚えているだろうか。中国から、ランラン、カンカンというパンダが、日中友好の証として寄贈されたのは、1972年のこと。

それまで、日本ではパンダなるものは、ほとんど誰も認知していなかったというのだ。つまり、パンダの名前どころかパンダの存在すら、ほとんどの日本人が知らなかったのだ。

更に、その名前を送ったという高校生。彼のインタビュー記事か何かが、取り上げられた際、「an-an」という名前を付けた理由を聞かれた彼は、こう答えている。

「50音の最初と最後を付けて、それを2回重ねた」と。

つまり、その高校生が考えた「an-an」という名前は、パンダと全く関係なかったのだ。では、なぜこんな話になってしまったのだろうか。実は、これには非常にややこしい話がある。

実は、雑誌名「an-an」という名前。

公募をする以前に、既に決まっていたと言うのだ。その上で公募をしたのだという。そして、その既に決まっていた雑誌名も「an-an」だった。

すると、たまたま応募して来た高校生も、同じ「an-an」という名前を応募して来たので、これは良い機会だ、ということで、その応募に乗っかる形で、その高校生の雑誌名を採用する、という表向きの形を取ったらしい。

となると、パンダは関係ないじゃないか、という話になるのだが、そうではない。元々、決まっていたという名前「an-an」は、実際にロシアに現存していたパンダの名前から取っていたのだ。

しかし、当時はまだパンダという生き物自体、世間的には一切知られていない。なぜ、パンダの名前が雑誌名に引用されたのか。その理由と言うのが、芸能界一のパンダ通、黒柳徹子の存在だ。

「an-an」を創刊した当時の編集者は、黒柳徹子さんとプライベートでとても仲が良かった。

そして、ふっと雑誌の名前になりそうなもので、何か可愛らしい名ものがないか、と尋ねたのだそう。その時に、黒柳徹子さんが、パンダを紹介。

そのパンダの可愛さに感銘を受けた編集者が、雑誌名を「an-an」にしたというのだ。

その高校生からしたら、多少複雑な気持ちかもしれないが、「an-an」という名前には、実はこんな不思議な裏話があったのだ。

信じるか信じないかは、あなた次第。

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